共働きでは夫と仲良くできないの!?【迷走編】
3人のこどもの母、まりこです。
基本フェミニスト寄りなわたしが、こんな本(新・良妻賢母のすすめ)を読む日がくるとは想像もしていなかったので、手に取っただけでも敗北感がありました…。
しかし、わたしは悩んでいたのです。
いかにすれば夫と仲良くできるようになるのか。
*前回の【モヤモヤ編】はこちら
衝撃の本『新・良妻賢母のすすめ』
いろんな意味で衝撃的な本でした。
原著は1963年出版です。著者はわたしのおばあちゃんと同世代ですよ。
内容を、強引に一言でまとめると、「夫を立てなさい」ということです。
- 男はプライドが高いから(ハァ!?)決してやり込めるような言い方をしてはいけない。
- 女はスカートをはいて(ハァ!?)、優しさを感じさせる外見を保つべき。
- 女は外で働いてはいけない(ハァ!?)、夫の役割を奪うことになる。
などなど…
何それ!?と突っ込まずにいられない内容が続く、続く、続く…
超絶、屈辱的で腹が立つのですが、一方で「なるほど」と思わせる部分もあるんですよね。確かに、やり込めるような言い方はうまくいかないよねとか。
思ったのです。
「男は」の部分を「人は」に書き換えてみたらどうだろうと。
性別に注目するのでなく、「人間ってこうだよね」という文脈で読むといいのかもと。
例えばですね、
- 人は誰しもプライドを持っているものである。だから、決してやり込めるような言い方をしてはうまくいかない。
こういう書き方にすると、なるほどと思えますよね。
で、また、この本によると、
- 怒るときは、可愛いふくれっ面で「ぷんぷん」って怒るといい
んだそうです。もう〜どこまで…なんという屈辱…そんな女おるか…。
と、思ったんですが、これは屈辱っていうよりも、ものすごい高い人間性を持った人だけができる、すごい技だということに気がつきました。
だって、本気で怒ってる時に「ぷんぷん」なんて言えますか?
自分の怒りを相対化して、俯瞰してからしか、できません。
だから、「ぷんぷん」って可愛く怒れる女はすごいのです。
というか、男もこうやって相手に謝れる隙を作って怒れる人は、すごいです。
男も女も関係なく、すごい技なのです、これは。
この本は、こうやって、いちいち文脈ごとに、自分なりに検証していくことができれば、ある意味とてもためになる本です。丸ごと鵜呑みにしちゃうと、害が大きいとは思います。
実際、わたしも読み始めたときはひどい状態になりました。
- 今まで履いたことのないスカートをはいた
- 可愛く怒れないので、会話をやめた
- スカートを履かされてることにむかついて、心はイライラ
- 家事は全部やる
鬱積した怒りで、仲がよくなるどころか、ムカつく一方。
しまいには、「こんな本を読まされて、こんなことさせられるなんて、あんたのせいやで!だいっきらい!」という喧嘩になりました…。
よかったのは、夫が「こんな本読まなくていい」「そのままでいい」と言ってくれたことです。この言葉がなかったら、もうちょっと長い時間、この本の呪縛にあっていたかもしれません。